ベントレーは、遠い存在だった。そう語るYUさんと藤井夏恋さん。だが、東京・八重洲のブルガリ ホテル 東京を起点に走り出したその日、ふたりは静けさに満ちた空間と、こだわり抜かれた細部の美しさに心を動かされる。試乗後に残ったのは、“ただ乗った”だけではない、確かな記憶。そして気づいた。「これは、僕たちに似合うクルマなのかもしれない」。
ラグジュアリーの本質に触れる
ブルガリ ホテル 東京での試乗会
“静か”だから特別なのではない。肩肘を張らずに心地よくいられる、その“エフォートレス”な感覚こそが、ラグジュアリーの本質なのかもしれない──。

東京・八重洲、ブルガリ ホテル 東京の地下に広がる静謐な空間。その駐車場に、ベントレーのフルラインアップが並ぶ「Bentley Extraordinary Driving Experience」が開催された。コンチネンタル GT、フライングスパー、ベンテイガ──。そのすべてを一堂に集めた試乗イベントに招かれたのは、昨年結婚を発表したばかりのYUさんと藤井夏恋さん夫妻。


写真上:試乗後に案内される、ブルガリ ホテル 東京の一角に設けられたベントレー専用ラウンジ。インテリアやディテールに至るまで、ブランドの世界観が丁寧に反映された、洗練された空間だ。/写真下:試乗前のドライバーズブリーフィングの様子。ベントレーのヒストリーや哲学、当日乗車するモデルについての解説が行われ、ブランドの背景に触れる時間となった。
クルマ好きを公言し、ヴィンテージのアメリカ車を所有するYUさんと、普段からスポーツカーを運転する夏恋さん。ロックバンドI Don't Like Mondays.のボーカルとして音楽やアートに携わるYUさんと、モデル・アーティストとしてファッションやプロデュース業にも注力する夏恋さんは、自らのライフスタイルや審美眼にも強いこだわりを持つ。この日、往路と復路で運転を交代しながら、新型コンチネンタル GT スピード ファーストエディションを体感した。
圧倒的なパフォーマンスを誇る
新型コンチネンタル GTを体感


4.0L V8ツインターボに電気モーターを組み合わせた「ウルトラ パフォーマンス ハイブリッド」を搭載し、EVモードでは最大約80kmのゼロエミッション走行が可能。スポーツホールドモードではV8エンジンが常時稼働し、瞬時のレスポンスを引き出す。グラビティグレーのボディにディープレッドのアクセントを配したこのクルマは、ふたりにとっても印象深い一台となった。
最初にハンドルを握ったYUさんがまず驚いたのは、EVモードで走り出した瞬間だった。
「僕、普段エンジン音がうるさいクルマに乗ってるんです(笑)。だから静かすぎて、ちょっと戸惑うくらいでした。でも逆に、それがすごく新鮮だった。音楽がきれいに聴こえて、空間の質が違うなという印象を受けました」
静けさの中に豊かさが宿る。それを「空間の質」と表現するYUさんの言葉には音楽を大切にする彼らしい感性が映る。

「加速するとき、アクセルをそんなに踏んでないのにスーッと進む感じがあって、でも全然それは暴力的じゃない。あの余裕のある走り方が、すごく好きでした」と夏恋さんはゆとりのある走りに感銘を受けた様子。充実したパワートレイン、それをきちんと受け止めるボディ剛性や制御の精度に支えられているからこそ、力強い加速が“安心できるもの”として体感できる。まさに、ラグジュアリーなドライブ体験に求められる条件である、「走り」と「静けさ」、「パワー」と「快適さ」が、理想的なバランスで共存する。
「ハンドルを握っていても、余計なことを考えなくていい。すべてがちょうどいい感じで、気持ちがすっと整う。運転席も助手席も、どちらも居心地がよくて。“つくりこまれている”のに、それを感じさせないところがすごい」と夏恋さん。

内装を仔細に観察したふたりは、ベントレーのクラフツマンシップにも感銘を受ける。ステアリングやスイッチの触感、素材の選び方、縫製の精密さ。特に夏恋さんが印象的だったのは、ウインカーレバーに施されたダイヤモンドカットの装飾。

「細部にまで人の手が入ってる感じがして、それがすごくよかった」と夏恋さんが語れば、YUさんは「レザーもスムースレザーとスウェードを切り替えていますよね。細かいところまでしっかり作り込まれている」と続ける。
夏恋さんも「レザーだけじゃなくてウッドや金属のパーツまで幅広いマテリアルがあって、それでも調和している高い美意識を感じました。私はダッシュボードの回転するパネルが印象的でした」と語る。


シートの赤いステッチワークについても、「これもきっと職人さんの手仕事で、微妙な曲面にあわせて縫っているんですよね。非常に高い技術を感じます」と夏恋さん。自身もものづくりやプロデュースに携わるからこその視点だ。
ベントレーのレザー仕上げは、クルー(本社イギリスの工場)の熟練職人が一台につき26時間以上かけて手作業で仕上げるという。YUさんはその話に耳を傾けながら、「非効率に見えるかもしれないし、一見遠回りをしているようだけれど、よいものを作るのには効率だけではない人の関わりが絶対に必要だと思います。ベントレーのクルマを見ているとあらためてそれを感じました」と話していた。
ベントレーの飽くなきこだわり
細部にまで宿る技術と美意識

ラグジュアリーブランドが、こうした職人たちの生活を支え、技術を継承し続けていること──ベントレーを所有することは、そんなサステナブルなサイクルに自分自身も加わることに他ならない。
ベントレーは、460億通り以上もの仕様組み合わせを可能にする、きわめて自由度の高いカスタマイズ・プログラムを展開している。ボディカラーやレザーの色調、ステッチワークやウッドパネルの質感、さらには刺繍や金属パーツの仕上げに至るまで、細部まで自分らしい美意識を反映させることができるのだ。


写真上:ベントレーの豊富なボディ&インテリアカラーサンプルを手に取って語り合うふたり。ベントレーには無数の組み合わせから、自分たちのスタイルに合う一台を仕立てる楽しみがある。/写真下:ブルガリ ホテル 東京の特製スイーツとオリジナルドリンクを味わいながら、ラウンジで過ごす穏やかなひととき。五感でラグジュアリーを体感できる演出も、このイベントの魅力のひとつ。
「ベントレーって、もっと“完成された世界観”を押しつけてくる感じかと思っていたんです。年齢層も僕らよりも上の人が選ぶようなイメージがあった。でも今回、自分たちのスタイルにも合うなって、素直に思えました」とYUさん。
「クルマ選びって、服選びにも近い感覚なんですよね」と夏恋さん。「だから、自分が好きなものを、自分らしく選べるって、すごく大事だと思います。黒で統一されていたなかに赤のステッチワークをアクセントとして効かせるとか、そういう演出も自分の好みで選んでいける。そういうことがベントレーだったらできるというところ、とてもいいなと思いました」
車内空間は、ふたりの感性を表現する服のような存在。だからこそ、ふたりはこのクルマに特別な親しみを感じたのだ。

試乗後のインタビューで、新型コンチネンタル GT スピード ファーストエディションを振り返るYUさんは、何度も「あのクルマ、よかったなあ」と呟く。そんな彼のとなりで、夏恋さんが「また言っている(笑)」と笑う。
「普段のクルマだと、降りたらそれでドライブは終わり。でも今日は、しばらくしてからも、ふと思い出すんですよ。なんか、心地よさって、あとにもじわりと残るんだなって」
よいライブ後に感じる余韻のような、スペックや装備表には載らない、奥深い心の残響。夏恋さんが言葉を続ける。
「その感じ、すごくわかる。今日コンチネンタル GT スピードに乗って、そういうことの価値をすごく感じられたし、ベントレーの方に聞いたブランドの思いや情熱を知ることができて、とてもベントレーが好きになりました。今日の体験までは、私達がベントレー? って思う部分もあったけれど、いまではベントレー、とてもありだなって思っています」
さらにYUさんはいう。
「クルマはもちろんなんですが、今日のイベントのプログラムも含めて、細部までこだわりぬくベントレーの姿勢には、自分自身がクリエイターとして非常に感銘を受けましたし、クリエイターとして目指していきたいところだなと、勝手ながらシンパシーを感じました」

YU(ユー) 1989年生まれ。ロックバンド「I Don’t Like Mondays.」のボーカル。音楽活動のほかアートディレクションやファッションブランドとのコラボも手がけ、クリエイティブ領域で幅広く活躍。愛車はヴィンテージのアメリカ車。音響へのこだわりから、楽曲の最終確認を車内で行うことも。
藤井夏恋(ふじいかれん) 大阪府出身。2008年よりアーティスト・モデルとして活動を開始。ファッション誌や広告、映像作品などで幅広く活躍しながら、2021年に自身がクリエイティブディレクターを務めるファッションブランド「NEROLI」をローンチ。2023年にはスキンケアブランド「NEROLI LABO」も立ち上げ、ライフスタイル全体を見据えたブランドディレクションを通して、自身の感性や哲学を形にしている。インスタグラムではモードと自然が調和したライフスタイルを発信。プライベートではスポーツカーを所有し、自ら運転を楽しむ。
Bentley Extraordinary Driving Experience


今夏、完全予約制のドライビングイベント「Bentley Extraordinary Driving Experience」を全国各地にて開催中。ベントレーの全車種を特別にご用意したエクスクルーシブな試乗会にて、ベントレーのラグジュアリーな世界観を存分に体感してほしい。
次回試乗会の詳細はこちら